英語の基本5文型(3)
前回は英語の基本5文型のうちSVとSVCの2つを勉強しました。
今日は続いてSVO、SVOO、SVOCの3つを見ていきましょう。
SVO
(1)
I updated the file.
私 更新した ファイル
そのファイルを更新しました。
updateという単語は「〜を更新する」という意味の動詞です。ここで重要になるのが、この動詞の意味には日本語の動詞と異なり、「〜を」が既に含まれているという事です。
◯「〜を更新する」
×「更新する」
です。
つまりどういう事かと言うと、updateという動詞は必ず「更新する」為の「対象」が必要という事です。ここでは「ファイル」が更新された対象です。
このように必ず動作の対象を必要とする動詞のことを、他動詞と言います。
また、多動詞の動作の対象の事をO(目的語)と呼びます。
V(動詞)が他動詞の文型は必ずこの目的語を必要とする為、文型はSVO文型となります。
日本語では、名詞の後に「〜を」「〜に」という格助詞が付くことで、その名詞の文の中での役割りを教えてくれます。
英語には「〜を」という言葉が存在しない代わりに、文の構造で目的語を教えてくれます。
他動詞の後ろに目的語が無い英文は、基本的には非文法的な文になります。
(2)
× I updated ( ).
私 〜を更新した
×を更新しました。
日本語でこんな言い方をされたら、「何を更新したの?」ってなりますよね?
SVOO
(3)
I sent you an email
私 〜に〜を送った あなた Eメール
あなたにメールを送りました。
先程、他動詞は必ず目的語が必要という話をしました。次に見ていくSVOO文型の動詞は目的語を2つ取ります。
例文の動詞は「送る」という意味のsendの過去形です。この動詞は目的語を2つ取って、「〜に〜を送る」という文を作ります。
この時、動詞の後の目的語の順序は必ず「〜に」「〜を」の順となります。
(4)
? I send an email you.
? 私はメールにあなたを送りました。
この例文は間違いではありませんが、「メールにあなたを送った」という意味となり、この語順で「あなたにメールを送った」という関係を意味する事はできません。
SVOC
前回、SVC文型の時に出てきたC(補語)です。
少しおさらいをすると、
(5)
He became a doctor.
彼 なった 医者
彼は医者になった。
例文(5)のようにS(主語)についての説明をする役割があるのでV(動詞)を挟んで「S=C」の関係が成立するということでした。
(5)では「彼=医者」が成立します。
SVOC文型ではC(補語)はS(主語)ではなく、O(目的語)の説明をします。つまり「O=C」の関係が成立します。
例文を見てみましょう。
(6)
We call him Bill.
私たち 呼ぶ 彼 ビル
彼のことはビルと呼んでいます。
Callは「〜を呼ぶ」という意味の他動詞ですのでO(目的語)が必要です。また目的語のことをなんと呼んでいるのかを説明するC(補語)が必要になります。
Billは英語圏の名前のWilliamのニックネームです。
この例文では「彼=ビル」の関係が成り立ちます。
以上、SVO、SVOO、SVOCの3つ文型を見ていきました。前回のSV、SVC文型と合わせて英語の5文型となります。
まとめ
・他動詞は必ずO(目的語)が必須!!
・SVOO文型では2つのOの語順は「〜に、〜を」の順番!!
・SVOC文型では「O=C」の関係が成り立つ!!!!