自動詞と他動詞
英語の辞書を引いたときに動詞(自)/動詞(他)とかVi/Vtと書いてあるのを見たことがないでしょうか?
動詞は目的語が必要な他動詞と目的語が必要ない自動詞の2つに分類されます。
自動詞は動詞単独で文の述部(主語の動作を説明をする部分)になります。一方で他動詞は必ず目的語を伴って述部になります。
以下の例を見てみましょう。
1) The dog slept.
その犬は寝た。
2) I ate a hamburger.
私はハンバーガーを食べた。
1)
【文型】S + V
2)
【文型】S + V + O
1の例文では、動詞が単独で主語の行動を表しています。
2の例文では動詞eatの過去形のate(〜を食べた)が、目的語のa hamburgerを伴って、主語の行動を説明しています。
ここで重要になるのが、eatの意味は「食べる」ではなくて、「〜を食べる」だと言うことです。
そのため、下記のような目的語を含まない他動詞は非文法的な文となります。
*3)I ate.
*私はを食べた。
日本語に翻訳するのであれば、他動詞は「を」まで含んだ意味を持つと考えるとわかりやすいです。
4)I went to the park.
私は公園に行った。
例文4で使われている「行く」という意味のgoの過去形wentは日本語の意味や使い方から考えると、行先を示す目的語が必要に感じられます。
しかしgoは他動詞ではなく自動詞のため、行き先を文中に追加するには、前置詞のto「〜へ」が必要になります。
これが*I went the parkではダメな理由です。
この自動詞と他動詞の違いは後々、動詞を名詞的な用法で文中に登場させる動名詞や、関係代名詞などを理解する上で重要になってきます。
また、多くの動詞は、自動詞としての使い方と他動詞としての使い方を両方持っていることがあります。